前回の記事では、首里城の再建について解説しました。
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今回の記事では、首里城再建に使用される『赤瓦』について掘り下げていきたいと思います。
赤瓦は沖縄の伝統的な美しさだけでなく、沖縄の気候に適した機能性を持っています。
赤瓦の魅力や機能性を通して、家づくりや屋根材選びの参考になれば幸いです。
横浜市、川崎市、東京23区西部にお住いの方に向けて、
屋根の修理・外壁塗装の専門店ならではの目線でお伝えしようと思います。
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目次
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- 首里城再建に使用される沖縄『赤瓦』とは
1-1. 『赤瓦』は何でできている?
1-2. 『赤瓦』はなぜ赤い?
1-3. 酸化焼成って? - 沖縄『赤瓦』の特徴3選
2-1. 湿気をコントロールする吸水性
2-2. 高い耐久性と台風への強さ
2-3. 温度調整に役立つ赤瓦の形状 - 沖縄『赤瓦』を見てみよう
- 【赤瓦】ポイントまとめ
- 首里城再建に使用される沖縄『赤瓦』とは
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1.首里城再建に使用される沖縄『赤瓦』とは
1-1.『赤瓦』は何でできている?
『赤瓦』は、17世紀後半から作られ、現在に至るまで使われ続けている沖縄の伝統的な屋根瓦。
沖縄南部一帯で採れる地域特有の『クチャ』という泥岩を素材として作られています。
クチャは柔らかくて扱いやすい土で、泥パックなどの化粧品にも利用されるほど沖縄の人々に親しまれている土です。
1-2. 『赤瓦』はなぜ赤い?
意外なことに、クチャ自体は赤くありません!
クチャ自体は黒っぽい土ですが、鉄分を多く含んでいます。
酸化焼成によって高温で焼き上げる際、この鉄分が鮮やかな赤色に変化し、赤瓦が完成します。
1-3. 酸化焼成って?
酸化焼成とは、焼く際に酸素をたくさん取り入れる方法で、
素材に含まれる鉄分などが酸素と結びつき、鮮やかな赤色に変化します。
これが沖縄赤瓦特有の美しい赤色の秘密だったのです。
一方で、還元焼成という酸素が少ない環境で焼く方法もあります。
この方法は、素材の中から酸素が奪われ、釉薬に含まれる金属の色が変わるのです。
例えば、鉄分は青緑色に、銅は赤っぽい色になります。
このように、焼成方法の違いが素材の色に大きく影響しますが、赤瓦の赤色は酸化焼成によるものなのです。
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2. 沖縄『赤瓦』の特徴3選
2-1. 湿気をコントロールする吸水性
赤瓦は適度な吸水性を持ち、急なスコール時には雨水を吸収し、晴天時にはその水分を蒸発させます。
この蒸発時に熱を逃がすため、屋根裏の温度が下がり、室内を涼しく保つ効果があります。
そのため、「瓦が呼吸している」と言われることもあり、
夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境を作り出します。
2-2. 高い耐久性と台風への強さ
赤瓦は強い日差しにもかかわらず、乾燥しすぎず割れにくい特徴があります。
さらに、瓦は漆喰でしっかり固定されているため、
強風や台風といった沖縄特有の厳しい気候にも耐えることができます。
2-3. 温度調整に役立つ赤瓦の形状
沖縄の赤瓦屋根は、山型の「男瓦」と平らな「女瓦」で構成されており、それぞれの形状が温度調整に役立っています。
男瓦-太陽光を多く受けて高温になりやすい
女瓦-日差しを避け、温度上昇を抑える
この組み合わせが、屋根裏の温度上昇をやわらげ、沖縄の厳しい気候に対応しています。
3. 沖縄『赤瓦』を見てみよう
沖縄の象徴である赤瓦は、観光地でもよく目にすることができます。
次に紹介する写真は、実際に沖縄を訪れた際に撮影したものです。
赤瓦が持つ温かみのある色合いと伝統的なデザインが、お店の雰囲気を一層引き立てています。
沖縄の風景に溶け込み、訪れる人々を迎え入れるような優しい佇まいが魅力的ですね。
首里城にも赤瓦が使われています。
美しく並んだ赤瓦と龍の棟飾が、壮麗な建物を引き立てるとともに、歴史的な重みと沖縄らしさを感じさせます。
4. 【赤瓦】ポイントまとめ
今回の記事では、沖縄の『赤瓦』について、特徴や実際の写真を通じてご紹介しました。
沖縄『赤瓦』の特徴3選
1.湿気をコントロールする吸水性
2.高い耐久性と台風への強さ
3.温度調整に役立つ赤瓦の形状
赤瓦は、現代建築にも取り入れられ、伝統を守りながら新しい技術と融合し、進化を続けています。
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著者:成田屋商店 編集部
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代表取締役 成田健
保有資格:かわらぶき技能士/瓦屋根工事技士/瓦屋根診断技士/一般建築物石綿含有建材調査者