1990年代から2000年代初期に製造されたノンアスベスト屋根は、

築10年から15年で、割れや欠け、剥がれといった問題が発生してしまうケースが多く報告されています。

『パミール』という屋根材もそういった不具合が生じることで知られています。

そこで今回の記事では、『パミール』の不具合について事例を用いながら、原因や対処方法についてご紹介しようと思います。

１．【パミール】屋根の不具合症状〈横浜市〉

・先端部の変色

・先端部や横側からの割れや欠け、剥がれ

『パミール』はこの写真のように屋根材の不具合や劣化が、早期に発生しやすくなっております。

 

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2. 【パミール】屋根の不具合原因〈横浜市〉

2-1. パミールとは

建築資材メーカー「ニチハ」が1996年～2008年にかけて生産していたスレート屋根です。

 

日本では、1980年代からアスベストを含む建材の製造が規制され始め、2006年には法律で全面的に禁止されました。

「パミール」が製造された時期はアスベストの使用が法律で禁止された時期と重なりますね。

 

というわけで「パミール」は、アスベストの規制にともなってニチハが販売を開始し、

環境に配慮したノンアスベスト屋根ということになります。

パミールは表面が「木目」のような、縦に線が入ったデザインをの特徴があります。

 

2-2. ノンアスベスト屋根の特徴

アスベストの繊維は非常に強いため、

アスベストを含む屋根は耐久性や断熱性、耐火性に優れ、割れに強いという特性があります。

 

しかし、ノンアスベスト屋根はアスベストを含まないため、

施工後10年ほどから小さなヒビや不具合が発生し始めることが問題となっています。

施工後20年も経過すると、ヒビや割れ、欠けが多く生じてくる可能性が高くなっています。

 

2-3. パミールの劣化

パミールは耐久性に問題があり、経年劣化が早いことが特徴です。

特に、「層間剥離」が目立ちます。

 

「層間剥離」とは、「ミルフィーユ」のように、先端や横側から層構造になっているパミールの各層が剥離する劣化症状のことをいいます。

パミールはセメント製であるため、劣化すると固めていたセメントがボロボロと崩れます。

パミールの劣化症状は、先端部分の変色から始まり、時が経つにつれて「層間剝離」へと繋がります。

 

3. 【パミール】屋根の不具合を放っておくとどうなる？〈横浜市〉

パミールの不具合を放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

• 雨漏り：ひび割れや剥がれから雨水が入り込み、室内に漏水するリスクがあります。
• 断熱性能の低下：屋根材の劣化により、室内の温度管理が難しくなります。
• 建物の劣化：雨漏りが続くと、建物の他の部分にもダメージを与え、修繕費用が増加します。

 

4. 【パミール】屋根の不具合対処方法〈横浜市〉

パミールの修繕方法としては、屋根カバー工法か屋根の葺き替えをおすすめします。

屋根カバー工法：既存の屋根材の上に、新しい屋根材を施工

屋根の葺き替え：既存の屋根材を剥がして、新しい屋根材を施工

 

屋根の劣化状態などに応じて、修繕方法は変わってきます。

工期やコストを考慮した場合、カバー工法の方が良いかもしれませんが、

劣化が激しい場合やすでに雨漏りしている場合は屋根の葺き替えを検討した方が良いかもしれません。

 

専門的なことは信頼できる屋根の専門業者に相談してみるのが一番です。

横浜市、川崎市、東京23区西部にお住いの方は、お気軽に横浜市鶴見区 屋根の修理・外壁塗装の専門店(株)成田屋商店まで。

 

 

5. 【パミール】ポイントまとめ〈横浜市〉

パミール屋根の不具合症状

原因：耐久性の低さによる経年劣化。

劣化の影響：雨漏りの危険性が上昇する、建物全体の損傷に影響する。

対処方法：屋根カバー工法か屋根の葺きかえの検討を。屋根の劣化状態によって修繕方法は変わります。

 

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